タラバガニはアブラガニと味や姿形が似ています。クリソツです!
通販でタラバガニを購入する際は、安さに飛びついてみたら、実はアブラガニだったということもあるかもしれません。
食品偽装なんていうと聞こえが悪いのですが、よく確認しないと、タラバガニを購入したつもりが、知らぬ間にアブラガニをつかまされていた…ということがなきにしもあらず。
でも、タラバガニとアブラガニの見分け方を知っていれば、そんな間違いは防げますが、アブラガニも実はおいしいカニであることは間違いありません。
今回は、タラバガニとアブラガニの違いと、その見分け方をまとめてみました。
タラバガニとアブラガニの違いと楽しみ方
これだけ知っていれば、あなたが損することはありませんし、上手に買い物ができるはず。
味の違い
ほとんど同じ。新鮮なカニほど、タラバガニのほうがうまみがあるといわれていますが、漁師も間違えるほどアブラガニもおいしいです。
相場の違い
タラバガニは、1キロ6千円前後と少し高め。
一方のアブラガニは、1キロ3千円前後と安めです。
お歳暮・お中元・ギフトに向いているのは?
有名なタラバガニは、当然、贈り物に向いています。でも、高いです。アブラガニは安くてうまいので、自宅用が向いています。
アブラガニの旬の時期
タラバガニと同じヤドカリの仲間に属する食用カニです。体の色が、少し青みがかって見えるため、別名アオガニ(青蟹)とも呼ばれています。
タラバガニよりは小さめですが、見た目だけでタラバガニと判別するのは難しいです。そのため、アブラガニをタラバガニとして偽装販売されることがあります。
だからこそ、タラバガニを通販で買おうとするときは注意が必要です。
アブラガニの漁期は1月から6月。初夏に流通している訳ありのタラバガニは、よく見るとアブラガニってこともありえます。
デパートは品質を信頼して買うことができますが、昔、そごうが偽装て販売していたことで公正取引委員会から処罰(排除命令)を受けています。
アブラガニは1月から6月に捕獲されます。つまり、その時期はタラバガニとアブラガニが混在する要注意期間といえるかも。
このことから、その年の上半期に流通しているタラバガニは、よく見極めてから購入すべき。実際、あるデパートでは、4月の北海道物産展で売られていました。
タラバガニとアブラガニの見分け方
タラバガニとアブラガニを見分けることは、意外にかんたんです。カニの甲羅の中心部分をよく見ましょう。
すると、トゲの数で判断することができます。
6個あればタラバガニ。4個あればアブラガニです。
また、カニをひっくり返すとわかります。それぞれを茹でると、タラバガニの裏側は紫色に変色しますが、アブラガニは白っぽくなったまま。
食品偽装する通販業者は多くありませんが、訳あり通販のタラバガニを買うときは、上記ふたつのポイントをしっかりチェックしてから買うといいかもしれません。
価格の違い
アブラガニはタラバガニと比べると断然安いです。
タラバガニの相場は、1キロ6千円前後が相場ですが、アブラガニは1キロ3千円前後と半分近い値段で流通されています。タラバガニとしてアブラガニを売れば、利益率が大きくなり、このことが食品偽装の原因です。
覚えておきたい賢い選択方法
新鮮なタラバガニのうまさを知っている人は、タラバガニのほうがうまいといいます。
しかし、冷凍もののタラバガニと食べ比べてみても、私たち消費者がその味の違いに気がつくことはないレベル。つまり、味に遜色なしと考えても良さそうです。
逆に、このことを分かっているならば、安価でお腹いっぱい食べたい場合、あえてアブラガニを買って、その味を堪能するというのは賢い選択です。
タラバガニがあまりにも有名なゆえ、アブラガニの評価が下がりがち。ですが、アブラガニもおいしいカニであることは事実。水揚げ量の9割を占める網走市も、ふるさと納税でアブラガニを採用しています。
タラバガニの価格が高騰しやすいことを考えると、アブラガニでカニの醍醐味を堪能するという楽しみにがあってもいいんじゃないでしょうか?
つまり、アブラガニを悪者扱いするのではなく、上手に付き合えばよいだけなんですね。