ズワイガニより安く手に入る
流通量はあまり多くないので貴重
殻が柔らかいので子供でも食べやすい
今日はミズガニについて深掘りしてみましょう。
ミズガニは通販で手に入る?
どうやって食べる?
などなど、いろんな疑問がわきますが、ミズガニは脱皮直後のズワイガニの雄。淡泊な味わいで、みずみずしさが特徴。地元庶民の愛すべきカニです。

デビュー間もない大型新人。生まれ変わった若いイケメン。それがミズガニ!そう呼びたくなるのです。
何のこっちゃ…??ですよね。
地元で愛される貴重でリーズナブルな若いズワイカニ
ズワイガニ漁が盛んな地域、たとえば兵庫県但馬地区や福井県越前漁港などでは、ズワイガニの雄で脱皮直後(脱皮から半年以内)のズワイカニは、「ミズ」、「ミズガニ」、「若松葉ガニ」などと呼ばれているそうです。
ズワイガニより1/4の価格!断然安く手に入る
ミズガニが愛さる理由。それは、おいしいのにリーズナブルだから。
越前ガニの本拠地、福井県民ならみんな当たり前のように越前ガニをバクバク食べているのかと思いがちですが、越前ガニはやっぱり高価なもの。手軽に手を出せるものではなさそうです。
越前ガニ1パイで最低1万5千円以上はしますが、ミズガニなら1パイあたり700円から2,500円ぐらいで地元のスーパーなどに並ぶようです。相場は一般的にズワイガニの1/4。
ミズガニとはいえ、ズワイガニです。もっというと、立派になれば越前ガニです。県外には出まわることなく、地元でこっそりと愛される。しかも、これほど手軽に新鮮なズワイカニを味わえるなんて、本当にうらやましい限りです。
まるで果汁!ジューシーな味わいが魅力
ミズガニは、脱皮直後のズワイガニ。だから、透き通るような身は甘みたっぷり。水分もたっぷり含んでいるので食感はジューシー。まるで果汁をたっぷり含む桃のよう。
甲羅が薄くてやわらかく、とても繊細なカニであるがゆえ、一般市場にはあまり流通しません。そのため、地元民に愛される貴重なカニなのです。
ちなみに、茹でても味噌が固まらず液体のまま流れ出てしまうため、通販で購入できたとしても、大概、ミズガニにはカニミソがありません。
でも、甘みはたっぷり!ミズガニ特有のジューシーな脚がなんともいえない至福の時間を演出してくれます。食べやすさ、みずみずしさ、そして手軽な値段で味わえる。それがミズガニ人気の秘密です。
子供からお年寄りまで。ズボッとラクに食べやすい
フレッシュな新人デビュー!そんなキャッチコピーがあうかどうか分かりませんが、ミズガニは成熟前の若いカニで、地元でしか味わえない希少な存在です。
殻が薄く柔らかいのが特徴で、ズボッと簡単に身を取り出すことができることから「ズボガニ」とも呼ばれています。

手でカンタンにパキッと割ることができるので、おじいちゃん、おばあちゃんはもちろん、小さな子供まで無理なくラクに食べやすい!それがミズガニ人気の秘密です。
ミズガニ(水ガニ)を買う際のポイントはふたつ
脱皮直後だから、若いフレッシュなズワイガニなわけですが、お得な選び方も。
というわけで、ミズガニを選ぶ際はハサミの大小に注目したほうがよいです。
甲羅が同じ大きさでも、小さなハサミを持つカニは、その後も脱皮を繰り返すカニですが、一方、ハサミが大きいカニは、それ以上脱皮を繰り返さないとか。ならば、成熟したカニを選んだ方がよいと思いますので、私だったらハサミが大きいカニを選ぶかなぁ。

とはいえ通販の場合は、ミズガニは繊細なので姿で売られることは皆無。肩付き脚を量り売りするのが普通です。繊細であるがゆえ、賞味期限も短いですから、繊細なカニを提供してくれるお店を選びたいですね。
旬の時期は2月。3月になるとお得感アップ!
ちなみに、ズワイガニの雄は、年に約1回、9~10月ごろに脱皮。1、2年経つと身がぎっしり詰まったズワイガニになるわけですが、脱皮が終わった雄(カタガニ)は、この5倍以上の値段が付くと考えると、ミズガニをガンガン漁獲してしまうと…もったいないかも。
そんなわけで、このミズガニ。いつでも食べられるわけではありません。とくに松葉ガニが有名な但馬各地の漁港では、ミズガニの漁期はなんと2月限定!だから但馬のミズガニに出会えたらラッキーですね。
もちろん、但馬地区だけの話ではありませんが、カニの漁獲量保護の観点から、年々漁期の短縮化をして、漁業者の方たちは資源を守ってくれています。少し残念な気もしますが、カニ好きにとっては受け入れなければなりませんね。

なにより、愛すべきズワイガニを守ってくれている漁師の皆さんに感謝です。
というわけで、ミズガニは、とっても、とっても、貴重なカニ。さらにカニのみずみずしさを味わえるチャンスです。もしもミズガニに出会ったら、絶対に食べておきたいなぁ。