根室と釧路。国内ではこの限られた地域でしか水揚げされない幻の蟹、それが花咲ガニです。
花咲ガニの漁獲高は、年々減少傾向にあります。
その漁獲高は、以前の20分の1程度になってしまったとか。
そのため花咲ガニを通販でお取り寄せしようにも、
チルド品で出まわることが少ない。
だから、失敗する確率もまた大きい。
首都圏で花咲ガニを堪能することは、至難の業なのです。
それでも、花咲ガニの味が忘れられません。
どうしても、どうしても、食べたくなるんです。
そこで、新鮮でおいしい花咲ガニを
通販で手に入れるポイントを検証してみました。
濃厚で深みのあるコクとうまみ。それが、花咲ガニ最大の魅力!
花咲ガニをおいしく味わうために、花咲ガニがどんなカニなのか知っておく必要があるはずです。敵を知り己を知れば、百戦危うからず…。といっても、花咲ガニが敵というわけではありませんが。
花咲ガニはヤドカリの仲間。タラバガニよりひとまわり小さいカニ。
花咲ガニは、ハサミを除くと脚が6本。ヤドカリ下目タラバガニ科に属するヤドカリの仲間です。そう、つまりタラバガニと同じ仲間です。とはいえ、タラバガニよりはひとまわり小ぶりなサイズ。だいたい甲羅の幅は15センチ前後になります。
身がぎっしり詰まっているのはタラバ同様
花咲ガニは、茹でると華やかな赤い色になります。花が咲くように鮮やかだからその名前がつけられたという説もあるようですが、根室半島の旧称「花咲半島」で採れるカニだから花咲ガニと呼ばれるのでしょう。
甲羅や脚など、カラダにはいたるところにトゲがあります。トゲのせいで食べる際には苦労が伴いますが、その先には天国が待っている。だからためらってはいけません。
タラバガニ同様、脚は太く爪にもぎっしりとおいしい身が詰まっていますので、食べごたえは十分!プリプリと噛み応えある弾力のある身は、口に含めば濃厚で深みのあるコクとうまみが口いっぱいに広がります。
これが花咲ガニ最大の魅力です。
花咲ガニのカニ味噌はどうなの?
ちなみにカニ味噌は食べられる。でも、ヤドカリの仲間だから、カニ味噌は少し水っぽかったり、アブラっぽい。なので絶品といえるわけではないと思う。
個人的にカニ味噌といえば、毛ガニのカニ味噌を基準として考えてしまいます。毛ガニのカニ味噌の味を期待するならば、おすすめしない。
とはいえ、花咲ガニはカニ味噌も楽しめると主張するお店もあったりするので、ここは好みの問題なのかもしれません。
地元民に愛される花咲ガニの鉄砲汁
花咲ガニはボイルして食べるのが一般的です。地元根室や釧路では「鉄砲汁」が有名。
私も二十年前に鉄砲汁を釧路で食したことがある。あのうまさたるや、一生忘れないだろう。当時、釧路は8月末なのにすでにコートを着るぐらい寒かったので、なおさらだったかもしれないが、濃厚なコクと深みが脳天を直撃!冷え切った体をじんわりと温めてくれるあの余韻…。

水筒に入れて持って帰りたかった。
花咲ガニの鉄砲汁は、缶詰にして売っていたりします。根室や釧路でお土産としても人気みたいです。花咲ガニをお取り寄せする際に一緒に購入してもいいですね。
最もおいしい花咲ガニが食べられるのは9月上旬!
次に重要なポイントは、いつ花咲ガニを取り寄せるべきか。
旬の時期はいつなのか、です。
おいしくて新鮮な花咲ガニを食べたければ、旬の時期を外すわけにはいきませんよね。
北海道庁のホームページを確認すると、花咲ガニの漁獲期は4〜9月。ちなみに、6〜7月は産卵期だそうです。厳密には釧路沖は3月15日から7月末日、根室沖は6月から9月が漁獲期。(根室市におけるハナサキガニの漁期は5月15日から ※2020年現在)。
なお、花咲ガニの漁場は、襟裳から根室にかけて。釧路港、花咲港が主な水揚げ漁港。つまり、新鮮な花咲ガニを手に入れるためには、初夏から秋口に出まわるものを狙うべきです。
さらにこだわるのならば、9月に水揚げされる花咲ガニが狙い目。その理由は、カニのうまみ成分であるアルギニンとプロリンは、9月になればなるほど含有量が多いとされるから。
9月に採れる花咲ガニが一番うまいと言われている。そう、地元民が断言している。
ちなみに花咲ガニの聖地でもある根室では、毎年9月一週目の土日に「根室かに祭り」が開催されます(8月開催の時もあるようです)。花咲ガニの実演販売はもちろん、根室駅構内では鉄砲汁の引換券が無料で配布されたりするので、カニ好きならば一度は足を運んでおきたいものですな。
花咲ガニを通販で購入するときのポイント
おいしい花咲ガニをお取り寄せする際に、まず注意したいのは、旬の時期であることが絶対条件。私ならば8月末から9月上旬に出まわる花咲ガニを狙います。
産地がどこか確認しよう
通販でお取り寄せする場合は、ほとんどがボイル冷凍されているもの。届くカニの冷凍保存期間までは知るよしもありません。そこで、最初に確認したいのは産地のチェックです。
花咲ガニの旬の時期とした初夏から秋口というのは、あくまでも釧路や根室で採れた花咲ガニをさしています。ロシア産の花咲ガニも結構出まわっていますので注意が必要かと思います。
ショップの所在地も確認したい
ショップの所在地も要チェックしてみてほしい。花咲ガニであれば、特に、根室や釧路を所在地とする通販ショップはおすすめ。なんと言っても花咲ガニ聖地の地元から発送されるんだから、これなら外れがないと思っても良いはずです。

私はロシア産を否定しているわけではありません。ボイルされた状態ではなく、活け物であれば別にロシア産だろうと、きっとおいしいはずです。なにより、花咲ガニであることにはかわりません。
要は、鮮度の問題です。
高いお金を払ったのに、冷凍焼けしたカニが届いたのではやっぱりがっかりしてしまいます。それを避けるためには、ボイル冷凍された時期を見極めるのがポイントです。
ちなみに花咲ガニは鮮度が命のデリケートなカニです。冷凍であっても、賞味期限は1か月。日にちが経ってしまったカニをつかまないよう細心の注意が必要。
花咲ガニのメスも市場に出まわっていますが、ロシア産であることが多いようです。
花咲ガニを取り寄せるなら、根室市のふるさと納税はかなりお勧め
新鮮な花咲ガニを取り寄せるなら、根室市のふるさと納税も、かなりおすすめ。
根室市のふるさと納税で、花咲ガニ1尾1キロ25,000円。根室産の花咲ガニを購入するとだいたい1万円を超えてきます。つまり、1万円÷2万5千円で40%。つまり、還元率が40%も!
ふるさと納税の返礼品は、寄付額の30%を目安としています。実質、30%以上なので、かなりお得というわけです。
しかも、正真正銘、根室産の花咲ガニが手に入ります。節税にもなるし、地元貢献にもつながるので一石二鳥ですよね。ふるさと納税、おすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?花咲ガニのこと、まとめるとこんな感じになります。

僕だったら、これらを条件に当てはまる通販ショップから取り寄せます!
もしくは…
のがおすすめですね。